
天龍殿(てんりゅうでん)の少龍主(しょうりゅうしゅ)斉天(せいてん)は、生まれつき混沌真気(こんとんしんき)を持ち、一人で百人を相手にできる実力者だ。かつて一面(いちめん)の縁(えん)で出会った真愛(しんあい)を求め、彼は身元(みもと)を隠して妻(つま)の背後(はいご)で黙々(もくもく)と尽(つ)くしていた。 彼は独り(ひとり)で妻の弟(おとうと)を救(すく)い出したが、その手柄(てがら)を張少(ちょうしょう)が横取(よこど)りし、さらに妻の家族(かぞく)から言葉(ことば)で辱(はぶ)りを受け、離婚(りこん)を迫(せま)られた。愛(あい)を断(た)ち切り心(こころ)を閉(と)ざした後、斉天は天龍殿殿主(てんりゅうでんでんしゅ)の座(ざ)に就(つ)き、無能(むのう)な貴族(きぞく)たちを打(う)ち負かしていった。その過程(かてい)で、自分のそばに幼馴染(おさななじみ)がいつもいたことに気(き)づいた。 前妻(ぜんさい)は、かつて顔(かお)を見せなかった斉天に救われたことを盾(たて)に、天龍殿につながりたいと思い、斉天を「駄目(だめ)な入り婿(いりむこ)」と罵(ののし)り、追(お)い出そうとした。やがて真相(しんそう)が明(あか)かり、天龍殿主(てんりゅうでんしゅ)として正式(せいしき)に即位(そくい)した時、前妻の家族は後悔(こうかい)したが、もう手遅(ておく)れだった。
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