
5年前、工藤正は公金横領の罪を逃れるため、妻の早乙女暁にすべての罪を被せる罠を仕掛けた。暁は正を深く愛するがゆえに、彼の身代わりとなって5年間服役する。そうすれば夫と子供を守れると信じていたが、自分が未来と時間を犠牲にして守った男が、やがて自分を突き刺す刃となるとは思いもしなかった。 出所後、暁を待っていたのは夫からの感謝でも、子供との再会でもなく、夫の引っ越し、子供からの拒絶だった。さらに、服役中に「君を救い出すため」という名目で離婚協議書にサインさせられていたことを知る。息子の誕生日パーティーに胸を躍らせて参加した彼女だったが、そこは夫と愛人が婚約を発表する場だった。その瞬間、暁の信じていたものは完全に崩れ落ち、彼女は絶望の淵に立たされる。 暁は息子を連れて行こうとするが、かつて母親を愛していたはずの息子が、夫によって礼儀知らずの悪い子に育てられていたことに気づく。息子に罵られ、無教養な態度を取られたことで、暁は深く傷つき、夫への憎しみを募らせ、復讐を決意する。 夫の婚約相手が、かつて自分が彼の自尊心を守るために匿名で援助した際に知り合った、自分の会社の支社長であることを知った暁。彼女はこの事実を利用して復讐を開始する。金に汚く自己中心的な夫と、強引で目的のためなら手段を選ばない婚約相手。暁は早乙女家のご令嬢という身分を使い、2人に罠を仕掛け、巧みな策略で仲を裂いていく。一方は暁に取り入って正を支配しようとし、もう一方は暁という更なる権力に乗り換えようとする。2人は暁の策略によって完全に心が離れ、やがて醜い争いを繰り広げるようになる。暁は2人への復讐を進める一方で、息子に父親の正体を認識させ、誰が本当に自分を愛しているのかを分からせようと奮闘する。最終的に、暁は復讐を成し遂げ、2人を刑務所に送り、同時に子供の親権を取り戻すのだった。
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