
結城椿(ゆうき・つばき)は、心に想い人を秘める斎藤響(さいとう・ひびき)に嫁ぎ、穏やかな日々を願っていた。しかし出産の日、響がその想い人を救うため全ての護衛を連れ去った隙に仇敵が放火し、生まれたばかりの赤子は命を落とす。心砕かれ離縁した椿は息子を連れて北へ向かう。一方、響は全財産を失い裏切られた末、落ちぶれた姿で彼女を追いかけることに。椿は悟るべきだったのだ。一途な当て馬役である彼の愛情が、決して自分に向けられたものではなかったことを。
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