
生物研究者の林咲良がパールガーデンマンションに引っ越してくる。隣の601号室に住む吉田佳代一家は、悪名高い「タチの悪いクレーマー」だった。デリバリーの盗み、ドアをこじ開けてのWi-Fiのタダ乗り、デマを流しての名誉毀損など、やりたい放題。林咲良が研究用に注文した猛毒の「ウモレオウギガニ」が、吉田佳代にだまし取られてしまう。咲良が「カニの肉1グラムでネズミ30匹を殺せる猛毒で、解毒薬はない」と何度も警告したにもかかわらず、吉田家はそれを調理して食べてしまう。危機が迫る中、吉田家は盗みを隠すためにカニをすり替えるが、その強欲さゆえに自業自得の結末を迎える。毒が回り始めた時、彼らは後悔しても後の祭りだった。本作は、林咲良と非常識な隣人との対決を通して、人間の欲深さと良心のぶつかり合いを深く描き出す。そして、越えてはならない一線を越えた時、その代償は命であることを世に警告する。
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