「江湖とは何か」と、ある人に問われた。私は少し考え、卓上の一杯の濁り酒、残光に消えゆく後ろ姿、月下の墓、そして今、この手で燃え尽きようとしている一本の煙草を思い浮かべた。その人はまた問う。「江湖はどこにあるのか」と。私は微笑み、窓の外に目をやった。そこには無数の江湖が広がっていた。一人で一つの物語。二人いれば、それが一つの江湖となる。
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