
2026年のマンションに暮らす5歳の少女、陽葵(ひまり)は食事に飽き、肉まんを窓から放り投げてしまう。その肉まんは偶然時空を超え、1986年の凶作の年に農業を営む大城玉代(おおしろたまよ)の手に渡り、食うに困っていた彼女に思いがけない喜びをもたらした。時が流れ、剛(つよし)と林暁美(りんあけみ)は手を取り合って懸命に働き、薬屋を開き、広大な薬草畑を所有するまでになり、家は日増しに豊かになっていく。夫婦は健やかに育つ娘を見守り、暖かい日差しを浴びながら寄り添う。家族の暮らしは穏やかで活気に満ち、温かく幸せな日々が続いていた。
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