
私は侯爵家で最も可愛がられている令嬢で、左右の将軍家の二人の嫡子とは幼馴染だった。 帝都の誰もが、私はいずれそのどちらかに嫁ぐものだと思っていた。 しかし、私の成人の儀の日、彼らは衆目の前で罪人の遺児である娘に想いを告げたのだ。 更には私に、侯爵家の名を使って彼女の無実を証明するよう、宮殿へ嘆願に行けと強要した。 皇帝陛下は激怒し、罰として私を皇帝の書斎の外で三日三晩跪かせた。 彼らは、私のために弁解するふりをするその娘を引き止め、軽蔑するように言った。 「都中の者が皇后陛下が彼女の叔母であることを知っている。どうして彼女が罰されるのを見過ごすことがあろうか?」 「きっと何か人には言えぬことをして龍顔を損ねたのだろう。放っておけ!」 彼らはその娘を囲んで去って行った。 三日後、私は血だらけの膝を引きずりながら皇宮を這い出た。 だが、屋敷へ帰る道すがら、彼らが楽しげに花火を上げて祝っているのを見てしまった。 私は痛む目をしばたき、静かに使いをやって皇后陛下にお願いした。 「叔母上、私は皇女様の代わりに政略結婚で、あの北嶺の放蕩息子の若君に嫁ぎとうございます。」
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