
佐藤満は、取り戻したばかりの塩の専売許可証を撫でていた。妻は息子の佐藤玄から半年も便りがないことに触れ、塩田を売って息子を勉学させた苦労と、養子の守の気遣いを比べた。佐藤満は妻を連れて都へ行くことを決意。塩の専売許可証を鏡として本心を見極めるためだった。彼は妻に「一番古い麻の服に着替えろ、裕福な様子を見せるな」と言った。もし佐藤玄が両親を認めれば助けとなるが、官服が親孝行の心を覆い隠すなら、家督継承には別の道がある。老夫婦は都へ向かう。大臣の屋敷で、旅に疲れた両親と贅沢な息子が再会する。塩の専売許可証が親子の情の真の温度を映し出し、この試練が忘れられたルーツと恩を呼び覚ます。
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