
夫が突然姿を消し、残されたのは一冊の日記だけ。そこには彼女が行きたがっていた場所が書き連ねられていた。妻は怒りを胸に夫探しの旅に出るが、訪れる先々で、彼が事前に残した手紙を受け取ることになる。瀘沽湖から稲城へ、白川郷からアイスランドへ。彼女は彼の山や川、湖や海に隠された愛を、その足で辿っていく。そして最後の場所で、彼女はついに知る――彼がとうに不治の病を患い、たった一人ですべてを背負っていたことを。これはかくれんぼではなく、命を懸けて計画された別れだった。彼は彼女に、愛とは所有することではなく、相手が幸せに生きられるよう手放すことだと教えた。彼女は彼の子を身ごもり、彼に代わって世界の美しい景色を見て回る。先に旅立ったとしても、次の場所であなたを待っている人がいる。
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