
ごく普通の労働者家庭である松本家。一家5人は古い平屋に暮らし、生活は貧しく苦難に満ちていた。父の松本浩は重い病気を患い、長男の松本守は道を踏み外した末に重傷を負い半身不随に、次男の松本直人は反抗から規則違反を犯し左手が不自由になり、長女の松本望は未婚で娘を産み世間の非難を浴びる。一家は絶望的な状況にありながらも決して離れ離れになることなく、互いに支え合い、歯を食いしばって耐え抜く。松本浩は胃がんの手術後も病をおして日雇いの仕事で家計を支え、秀子は黙々と家事をこなす。松本守と松本直人は体に障害がありながらも固い意志で技術を学び生計を立てようとし、望は一人で息子の松本宝を育てる。近所の非難、経済的な困窮、次々と見舞われる災難。松本家の一家は常に心を一つにし、力を合わせ、苦難の中で互いに受け入れ、救い合い、ついに全ての難関を乗り越える。借金を完済し、穏やかな日々を送り、松本宝が健やかに成長していく姿は、『家があれば、希望もある』という素朴な真理を物語っている。
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