養父母(ようふぼ)を亡くした巻巻(じゅうじゅう)は、伯父(おじ)に十円(じゅうえん)の大洋(たいよう)で督軍府(とくぐんふ)に売られた —— 重い病気にかかっている独子(どくし)・司錦宸(しきんしん)の「慶事で災いを払う(沖喜)」ためだ。
巻巻は本来、「地獄の沙汰に入る」と思っていた。だが思いがけないことに、彼女が司錦宸の手を握った瞬間、命の危機に瀕していた少爺(しょうや)が奇跡的に容態が好転した!
漢方医(かんぽうい)が薬に「百年の野山人参(ひゃくねんのやまにんじん)」が足りないと言い、全城(ぜんじょう)を探しても見つからない? 平気! 巻巻がいれば大丈夫だ。督軍府の財政(ざいせい)が逼迫(ひっぱく)している? 慌てない! 巻巻が出れば、一人で二人分の役割を果たせる!
本作品はトマト小説 IP「墨染圊殇涙(もくせんせいしょうるい)」原作『督軍、お宅の赤ちゃんがまた錦鯉の幸運にあふれています』を改編したものです。