三流インフルエンサー・蘇酥は、思わぬ事故で異世界へ転生し、「都一の花魁」として逍遙城城主・蕭珏のもとに献上される。彼女に与えられた使命は、清く欲なく仏道に励む城主に還俗を促すことだった。しかし着いた早々、城主家の権力争いに巻き込まれてしまう——蕭珏の継母・江応如は蕭家の権力を奪うため、蠱毒で蘇酥を脅し、蕭珏を破戒へ誘わせようとする。その裏には、父を除き子だけを残すという冷酷な計画が潜んでいた。
一見冷徹に見える蕭珏は、実は「情人蠱」の母蛊を体内に宿し、女性と情交を持てば即死する身であった。彼は長年「出家」を名目に忍耐し、江応如と野心に満ちた叔父・蕭元暉に対抗する策を練っていた。蘇酥は蠱毒の脅迫と生き延びる本能に駆られ、蕭珏に対しあの手この手の「誘惑」を仕掛けるが、おかしみを含んだやり取りの中で、彼の冷たい仮面の下にある優しさと、やむを得ぬ事情に次第に気付いていく。
やがて竜脈地図の秘密が明らかになるにつれ、蘇酥の正体(明家の生き残り)が露わになり、二人は互いを探り合う「敵」から、肩を並べて戦う盟友へと変わっていく。江応如の執拗な追い打ちと蕭元暉の命を狙う襲撃に対処しつつ、情人蠱の生死を分ける呪いを解かねばならない。蘇酥が蕭珏を救うため自らの命と引き換えようとし、蕭珏が彼女を留めるために「生涯を青い灯と古仏に捧げる」と誓う中で、この時空を超えた恋は、生死と権謀術数の束縛を打ち破れるのか? 果たして蕭珏は彼女のために本当に還俗するのか? そして蘇酥は二つの世界に帰るべき場所を見出せるのか?