22歳で貴妃となった林清漪は、寵愛されぬ皇子・蕭煜宸を養子とし、林家の権勢をもって彼を帝位に就かせ、自らは皇太后の座に上った。彼女は彼に謀略と偽りを教えたが、日々を共にする中で密かな想いを抱くようになる。一方、彼もまた学んだことのすべてを彼女に使い、その愛を利用して周到に事を運んでいく。彼は「永遠の想い人」を後宮に迎え、想い人のために彼女と敵対することも厭わない。朝廷では林家の勢力を密かに切り崩し、傀儡としての運命から逃れようと画策する。彼女は皇権と家族の間で立ち回りながら、公にできぬ想いを守り続ける。そんな中、冷徹な侍衛・楚明遠の出現が暗闇の中の唯一の光となるが、同時に帝王の嫉妬の対象ともなってしまう。権謀術数が渦巻く中、皇后の交代、世継ぎを巡る暗闘、侍衛の悲惨な死が続く。彼女は自らの手で彼の牙を抜き、深宮に閉じ込めるが、彼は死をもって、彼女に最後の優しい策略を仕掛けるのだった。二つの玉佩、一本の梨の木。深宮の権力争いの渦の中、彼女は彼の血筋を守りながら、ついに口にすることのなかった恋に、生涯をかけて想いを馳せるのであった。