前世、侯爵家の奥方様である高坂志乃は、可愛がっていた嫡女に陥れられ、相手と相打ちになる道を選んだ。生まれ変わった志乃は、もはや盲目的に嫡女を偏愛することなく、前世で自分の身代わりとなって命を落とした孝行な庶子を償うことにした。恋に夢中な嫡女は靖王との結婚を望むが、志乃は靖王が想いを寄せているのが庶子であることに気づき、自ら策を巡らせ、二人のための賜婚の勅命を請う。納得のいかない嫡女は大奥様と結託し、陰で悪事を働くが、そのたびに志乃に見破られ、二人は自業自得の結末を迎える。そして志乃は、願い通り庶子と靖王の良縁を成就させる。戦場で死んだはずの十年越しの夫が生きて帰還し、夫婦は久しぶりの再会を果たし、共に白髪になるまで添い遂げる。