千葉剛はもともと藤堂家の婿養子で、藤堂家の支援を受けて一歩一歩と社長の座に上り詰めた。しかし、不慮の交通事故で藤堂家の長女が亡くなり、藤堂家の全権はその娘である藤堂鈴に委ねられた。父・千葉剛と母の情が深かったことを思い、藤堂鈴は葬儀関連の事柄を千葉剛に任せ、さらには藤堂家の全権を千葉剛の手に渡すつもりでいた。しかし、20年以上にわたる婿養子生活は、とっくに千葉剛の野心を育て上げていた。彼は藤堂家の目を盗んで愛人の白石恵理を囲っていたのだ。白石恵理は愛犬の死をきっかけに、千葉剛に豪華な墓地をねだる。しかし、藤堂鈴の母の墓地を千葉剛が愛犬のために購入したものだと勘違いし、埋葬当日、母を埋葬しに来た藤堂鈴と鉢合わせしてしまう。二人は墓地の所有権を巡って口論となり、その結果、藤堂鈴は白石恵理が千葉剛の愛人であるだけでなく、母をひき殺した犯人であることを知る……