両親を亡くした神崎燕は、代官の側室である叔母の須藤舞を頼る。三年後、代官の郷田重昌は昇進のため、燕を還暦の大目付に差し出そうとする。舞は表向きは従うふりをしつつ、裏では通行手形と痺れ薬を渡し、燕の逃亡を助ける。しかし計画は露見し、二人は捕らえられてしまう。絶体絶命の危機に、舞は郷田重昌が御用金を横領した秘密を暴露。大目付に扮していた御庭番の結城迅が現れ、重昌を捕縛する。自由の身となった二人は、隠し持っていた財産を手に江南へと逃れ、化粧品店「双葉屋」を開く。店が繁盛する中、地元の悪党・千石万蔵が言い寄り、さらに彼が燕の両親の死に関わっていることが発覚する。舞は千石家に嫁ぐふりをして潜入し、燕はその隙に帳簿を盗み出す。御庭番と協力して千石万蔵を倒し、家族の仇を討つのだった。屋敷に囚われた籠の鳥から、江南の女主人へ。二人は知恵と勇気で、他人に翻弄される運命を打ち破った。「金こそが女の自立の礎」という言葉が、彼女たちの信念となる。御庭番頭取からの求婚に対し、燕は笑顔で断る。「私自身が富豪です。誰かの家に嫁ぐ必要などありません」。二人の女性が手を取り合って籠を破り、望むままの人生を生き抜く物語。