薬採りの娘、清澄安乃は侯爵邸の若君、西園寺景明に三年間の賭けを口実に騙され、母を救うための銀子を奪われ、育ての母は恨みを抱いて亡くなる。ある雨の夜、彼女は摂政宮、京極尊の馬車を止め、思いがけず自身の出自を知ることに。彼女こそ、十六年間行方不明だった朝陽第一皇女だったのだ。京極尊は彼女の復讐を助け、最低な男を断罪し、かつての宮廷の陰謀を暴いていく。救済から始まった二人の関係は深い愛へと発展し、ついに結婚を賜る。そして共に俗世を離れ、一子、京極安をもうけ、生涯にわたる穏やかな日々を手に入れるのであった。