両親の死後、18歳の須藤小夜は桐生家の跡継ぎである桐生湊に引き取られる。共に暮らすうち、小夜は自分より10歳年上のこの「保護者」にどうしようもなく惹かれていく。小夜からの熱烈な告白と、桐生家と神崎家の政略結婚を前に、湊はひたすら耐え忍び、感情を抑え続ける。小夜は自らの命を盾に、婚約の日に選択を迫る。湊はついに婚約を破棄して海外へ駆けつけ、二人は三日間だけの恋人となった。しかし、すべてが順調に思えた矢先、小夜は「帰り道、気をつけて」という書き置きだけを残し、忽然と姿を消してしまう。救いから始まった秘めた想いは、やがて心に深く刻まれる、切ない愛の物語へと変わっていく。