若き将軍、進藤 淵は鎮妖の関を百年守り、その修為は神境に達し、配下の八百の討妖軍は向かうところ敵なしであった。しかし彼の実の両親は、末子である進藤 昭にその功績を奪わせ、姫と縁組させるため、彼に絶縁状への署名を強要し、家門から追放した。さらに朝廷では、この真の守護神を人族の裏切り者だと貶めた。進藤 淵は失意の中、八百の討妖軍の古参兵たちを連れて天龍峰に隠遁する。彼が去った直後、妖族の大軍が大挙して侵攻し、十尊の妖王と半歩神境の妖皇・赤練が協力して関を突破した。軍功を騙し取った進藤 昭は出陣するや否や敗走し、偽りの英雄は敵前逃亡、五万の大軍は全滅し、鎮妖の関は陥落、民は塗炭の苦しみを味わう。危機一髪のところで、進藤 淵は天龍峰にて神境を突破し、指一本で妖皇を滅殺し、戦局を覆した。しかし、さらなる危機が訪れる。古の妖祖の残魂が無尽の深淵から目覚め、十二妖皇が蠢動し、人族の内部でも猜疑と流言が広まり始める。功績が高く主君を脅かす英雄は、妖と人の両面から致命的な挟み撃ちに直面していた。