橘 心音(たちばな ここね)は長年、正室である母と正室の娘である姉から冷遇され、踏みにじられてきた。運命を変えるため、心音は古い婚約書を手に侯爵家に乗り込み、すでに想い人がいる傲慢な若君、結城 颯真(ゆうき そうま)に嫁ぐ。侯爵家の者たちからの侮蔑的な探りや耳障りな噂、そして憎しみに満ちた若君の視線に晒されるも、心音は卓越した武術で初夜に若君を制圧し、次々と襲いかかる策略を冷静に退けていく。一方、若君の颯真も心音とのやり取りの中で、嫌悪から次第に心惹かれていく。そして心音は、一歩また一歩と権力を握り、自らの運命を掴み取っていくのであった。