現実世界の作家・林 紬(りん つむぎ)と編集長の須藤 琴音(すどう ことね)は、ひょんなことから一昔前の宮廷闘争小説の世界に転生し、ヒロインの引き立て役である悲劇の悪役令嬢になってしまう。運命を書き換えるため、二人は偶然にも都で有名な放蕩者の第九皇子と冷血な摂政宮にそれぞれ嫁ぐことに。敵同士から盟友となり、協力して茶楼を開き、絵草紙を書き、次々と訪れる危機を乗り越えていく。やがて二人は、夫たちの放蕩ぶりが偽りの姿であり、その裏には朝廷を粛清する壮大な計画が隠されていることに気づく。互いに「しつけ」合う関係から心惹かれ合うようになり、彼女たちは手を取り合って陰謀を打ち破り、本来のヒロインを追放する。夢から覚めると、それが小説の世界での出来事だったと知る。これを機に和解した二人が共同で執筆した小説は、ついにベストセラーとなるのだった。