小説の最終回に憑依転生した俺は、悪役社長・水瀬 凛のヒモ夫になった。原作では、俺は彼女の金を持ち逃げし、彼女を孤立無援の無一文に追い込む存在だ。しかし、破産後もなお美しくも疲れた彼女の顔を見て、良心が咎めた。「逃げる?ありえない!」彼女の高級腕時計を売って起業資金にし、料理を学んで身の回りの世話をし、ネット小説家として副業を始める。ついでに元カレを追い払い、あざとい女を論破し、性悪女を打ちのめす日々。だが、共に過ごすうちにおかしなことに気づく。この「破産」したはずのヒロインは、なぜかすべてを知っているようなのだ。彼女が後ろ手に隠している切り札とは、一体何なのか?