清水心と白川景は互いに愛し合っていた。白川景に嫁いだ後、心は幸せになれると信じていた。しかし、白川景は結婚後、絶えず遠征を願い出たため、高月親王邸の下人たちは、心は殿下に寵愛されていないと思い込み、彼女をいじめるようになった。一方、大妃は心のことを快く思っておらず、辺境出身で粗野で無礼だと見なしていた。心は白川景の心をつかむため、都のお嬢様たちのように礼儀正しく振る舞い、本来の自分を押し殺すようになった。結婚して三年、心は子宝に恵まれず、高月親王邸での立場はますます苦しいものとなった。ついに白川景が戦に勝利し帰還する。心が喜ぶ間もなく、夫の隣に見知らぬ若い女性の姿があることに気づくのだった。