幽閉宮の口のきけない宮女お糸は、命を催促する紙切れに脅され、囚われの廃太子、柊玄海に近づく。表向きは彼を苦しめるが、裏では命を救っていた。柊玄海は弟の柊承に位を奪われ、幽閉宮で死を待つ身。彼は前世の恋人お柳を忘れられずにいた。お糸こそ、彼が反魂の術で呼び戻したお柳の転生した姿だが、その反動で口がきけず、記憶を失っていた。紙切れの導きで、お糸は柊玄海が幽閉宮を脱出し、柊承の簒奪を覆すのを助ける。帝位に就いた柊玄海は彼女を皇后に立てる。しかし、反魂の術の反動が柊玄海に移り、命が危険に。二人は帝王の心臓の血で呪いを打ち破る。お糸は声と記憶を取り戻し、すべての災厄は消え去った。一年後、娘が生まれ、お糸は再び身ごもる。四人家族となった彼らは、今生で円満な結末を迎える。