私は将軍家の側室の娘。側室の母は病死し、父は私に見向きもしない。
公爵家の嫡男は病弱で、厄払いの婚儀のため莫大な結納金で花嫁を探していた。
側室になるよりは病弱な彼に嫁ぐ方がましだと思った。公爵家は大家だから、私をいじめることもないだろう。
彼が死ねば、私は未亡人として自由気ままに暮らせる。
しかし、親戚からの嫌がらせや、庶子による家督争いに直面した時、
病床に伏せっていたはずの夫が起き上がり、困難を乗り越えてくれた。
「安心しろ、君を未亡人にはさせない」
私「???」
余命わずかって話だったのに。