逃れられぬ「刻印」を刻まれた彼女は「魂なき者」。だがその正体は、三千年の眠りについていた「月の女神」の娘だった。
表向きは冷酷な暴君として知られる彼も、彼女のためなら王冠と王座をためらわずに投げ打つだろう。
だが呪いが降りかかる。彼が彼女を愛せば、彼女は全身から血を流して死ぬ運命なのだ。
彼はためらうことなく自らの魂を犠牲にし、彼女は三百年にわたる彼の転生を追いかける。
消された転生の記憶、命と命の交換、血で贖われる血――
三千年の時を超えた二つの心。唇の奥に閉じ込められた「愛している」という言葉だけが、二人を繋ぎとめる。
運命に翻弄される悲恋は、最後の神聖な誓約によって封じられる。