社畜の石田健は996勤務(週6日、朝9時から夜9時まで)の常態的な残業の末、過労死して転生してしまう。彼が転生したのは、食肉用に屠殺される寸前の犬「テツ」だった。必死の思いで市場から逃げ出し、草原をさまよっていたところ、牧場護衛員の柴田に助けられる。テツは人間だった頃の知性を武器に、犬の群れを率いて狼と戦い、その様子がライブ配信で人気を博し、富豪から高額での買収話が舞い込む。破格の金額を提示されても、柴田はテツを家族として扱い、決して手放そうとはしなかった。猛吹雪の夜、羊の群れが遭難した際には、テツは仲間を率いて雪をかき分け道を作り、危険な場所で群れを守り抜き、自らの価値を証明した。屠殺される寸前の家畜から、牧場を守る功労犬へ。テツは運命の鎖を断ち切り、草原で温かい居場所を見つけるのだった。