遠山悠には、エース潜入捜査官という秘密の顔があった。ある夜、ヤクザの巣窟で豚の角煮を煮込んでしまった。香りは、ゴッドファーザー、和久井の旦那を呼び寄せ、ブラックカードを叩きつけた。「兄弟、潜入捜査官なんてやめちまえ。俺の下で働け。年俸一千万で、料理だけしてくれりゃいい」和久井氏は「ユニバース・ダイニング・グループ」を設立。任務報告書には、本部からの真っ赤な承認印が押されていた。「転職を許可する。深層潜入せよ。」この日から、遠山悠の潜入捜査のスタイルは完全に崩壊した。大物の専属料理人をしながら、各勢力から食事をせがまれ、食客たちにも警戒しなければならない。国境を越えた闇の組織「ヒガンバナ」が現れ、遠山悠は、豚の角煮が、より危険なゲームの火種となっていたことに気づく。