底辺の無名俳優、水瀬翔は、3年前に神崎尊の財布を拾い、魔が差して「抱かれたい」と書いたメモを忍ばせた。3年後、神崎の犬の散歩を代行したことで、ネット上で動物虐待だと非難を浴びる。しかし神崎は、犬も翔も責めず、まず彼の服を脱がせて傷を確かめ、瞬く間に世論を覆した。逃げようとする翔に、神崎はあの黄ばんだメモを取り出し、こう告げる。「俺に抱かれたいんだって?」。誰もがパトロン関係だと思ったが、翔だけは知っていた。この「囲い込み」が、財閥のトップ御曹司による3年越しの、自ら仕掛けた罠であったことを。「抱かれたい」から「抱かれる」へ。無名俳優は、やがて彼の愛しい人となる。