1990年代、失業の嵐が吹き荒れる冬。無愛想だが心優しい退役軍人の店主、高橋守は、路頭に迷っていた木村虎太郎一家に救いの手を差し伸べた。20年後、事業で成功を収めた虎太郎は故郷に戻り、レトロ商店街の再開発を手掛ける中で、一人で店を守る高橋と再会する。大金で恩返しをしようとするが、高橋はそれを拒否。一家は感謝の気持ちを胸に、常に高橋に寄り添う。10円肉まんの物語をライブ配信したことで店は一躍有名になり、虎太郎は高橋の助言を受けて一線を守り、同業者の悪意ある圧力にも打ち勝つ。時が流れ、彼らは親子同然の間柄となり、店の心温まるルールは代々受け継がれていく。恩を知り、心を守り、節度ある善行を重んじる、下町の心温まる物語が描かれる。