孤児の須藤麻理は対人恐怖症の親友に代わって親族と対面し、名門一家・久我家の本物の令嬢になりすまして久我家に潜り込む。家に入った初日、彼女は久我家の長男・久我尊が、2年前に自分が振った元カレであることに気づく。尊は一目で彼女だと気づくが、その正体を暴かず、人前では彼女の嘘を取り繕い守る一方で、裏では一歩一歩彼女を試すように追い詰めていく。家には腹黒い偽物の令嬢がいて何かと問題を起こし、横暴な父親は極端にえこひいきし、天然で世間知らずな母親は夫を天と仰ぎながらも、陰では彼女のために道を切り開いてくれる。そして、愚かで気弱な弟は彼女に平手打ちされてからは子分となる。麻理は自分がすべてを掌握していると思っていたが、DNA鑑定報告書が衆人の前で開封され、尊から『何か説明することはないのか?』というメッセージがスマホに届く。その時初めて、彼がこのゲームを、彼女が家に入ったその瞬間から始めていたことに気づくのだった。