終末世界が訪れて17日目、川上凪は実の母親に凶暴化ネズミだらけの下水道に突き落とされ、悲惨な死を遂げた。母親が彼女を殺害した理由は、ただ凪が持っていた半分カビの生えたビスケットを奪うためだった。死の間際の憎しみと骨身に染みる絶望を抱いたまま、凪は思いがけず生き返り、終末世界が訪れる5日前に戻った。前世の死の記憶を持つ凪は、相変わらず慈母を演じる母親と、突然家に転がり込んできた気弱そうに見える従妹の須藤紬を冷ややかに見つめる。彼女は密かに床板をこじ開けて生存物資を隠し、終末からの逃亡に万全の準備を整える一方、一歩一歩慎重に行動し、家族の愛情が本物かを探り、前世での悲惨な死の真相をすべて解き明かしていく。