陸奥駿は10年間、和心堂で診察を続けてきたが、大富豪の財前の足の病を治したことで、助手の郷田律に嫉妬される。郷田はオーナーの望月清香と結託して彼を追い出し、自分が主治医の座につく。陸奥は仁心堂に招かれ、すぐに評判を取り戻す。一方、和心堂は郷田のせいで医療事故が頻発し、患者から血の涙で訴えられ、さらには相馬市長の妻までもが彼によって切迫流産の危機に陥る。郷田は横暴に人を殴り、医師法違反を犯し、ついに法によって裁かれる。望月清香は後悔するも時すでに遅し。陸奥は常に彼を支え続けた小日向雅と肩を並べ、仁心堂はますます繁盛していく。医院は倒れても、人の心は治しがたい。ある者は背を向け、ある者はついに真実を見抜く。