神崎千代は父の命で静安公の家に嫁ぐが、祝言の夜、花婿の京極明彦は彼女を置き去りにし、病に伏せる囲われ者の霞のもとへ駆けつける。千代は衆目の前で自らベールを上げ、毅然と離縁を宣言し、静安公の家に災いが訪れると予言する。霞が屋敷に入ってからというもの、屋敷では怪奇現象が頻発。千代は幽霊騒ぎのペテンを暴き、さらに霞が生んだ子が京極家の血を引いていないことを公然と証明する。明彦は後悔するも時すでに遅し。霞は敵国に寝返り、国境防衛図を献上したことで、国境は大敗を喫する。明彦は敗戦して捕虜となり、最終的に千代を救うために命を落とす。その後、千代は独りの力で敵国と戦い、疫病を平定し、天災を予知し、十年の努力をもって大月国に平和と安寧をもたらした。