料理人の清水隆介は、全財産と労力を注ぎ込み、娘の清水晴香夫婦のレストラン開店を支えた。しかし、店が利益を上げた後、彼に与えられたのは二本のダイコンだけで、娘の舅は百万単位の利益配当を得ていた。心寒した彼は、一人で屋台を始めて再起を図り、旧友の援助を受けて「隆介亭」を開店。良心的な食材と確かな腕前で地歩を固める。父の支えを失った「晴海レストラン」は、劣悪な食材を濫用し、結婚披露宴やグルメレポートで次々と失敗。最終的には営業停止処分を受け倒産する。清水晴香は結婚の破綻と負債の苦難を経てようやく目を覚まし、弟子入りして真面目に料理を学び、小さなラーメン店を開く。父と娘は、わだかまりと対立を経験し、二本のダイコンが心のしこりとなりながらも、日々の暮らしの中で徐々に和解し、飲食業の原点を守り抜いていく。