元将軍の白鳥玲奈は、戦場から戻り重傷を負うが、父の白鳥武宏にその機に乗じて兵権を奪われ、辞官を強要される。父の正室同格の側室である橘氏はさらに追い打ちをかけ、彼女を死にかけの労咳持ちに嫁がせようとする一方で、実の娘である白鳥美咲を、華々しく静宮邸に嫁がせるのであった。
婚礼当日、二つの花轎が同時に出発する。しかし何かの間違いで、花嫁たちは乗り込む轎を間違えてしまう。
白鳥美咲は寂れた屋敷に運ばれ、血を吐く労咳持ちの夫の前で泣き叫ぶ。一方、白鳥玲奈は将軍としての度胸を据え、静宮邸で綿帽子を脱ぐ。
静宮殿下は彼女を冷ややかに見つめ、「将軍は瀕死の身だと聞いていたが…まさか、余の元へ死にに来たのか?」と問う。
白鳥玲奈は軽く笑い、「どちらが死を待つ身か、まだ分かりませんわ」と返す。