保守的な考えの町田ばあさんは、「息子に老後を託す」という信条から、気弱で自主性のない長男の結城太郎と、お人好しで少し抜けている次男の結城次郎に全財産を分け与えた。しかし、彼女自身は二人の息子と、強欲でがめつい嫁の秀美、計算高い芳子に邪険に扱われ、厄介者としてたらい回しにされ、挙句の果てには籠で体重を量って扶養日数を計算される始末だった。偶然のきっかけで、町田ばあさんは親孝行で思いやりがあり、物事の是非をわきまえている娘、結城さくらの家に送られる。さくらは、話のわかる夫である渡辺康弘と共に、心を込めて彼女の面倒を見る。国が町田ばあさんに20ムーの土地を与えると、結城家の兄弟夫婦は途端に態度を変え、狂ったように「母の奪い合い」を始める。物分かりの良い村長が仲裁に入り、一連の出来事を経て、町田ばあさんは真相を見抜き、財産を再分配することを決意する。最終的に、結城次郎夫婦は過ちに気づいて深センで一旗揚げて成功し、結城さくら夫婦は骨董品の鑑定に深く携わる。一家は新年に再会を果たし、町田ばあさんは娘に見守られながら、穏やかな晩年を過ごすのであった。