数百億規模の盛陸建設グループの真の後継者である瀬名研は、身元がすり替えられたことで工事現場に流れ着き、普通の作業員として3年間、現場作業に従事していた。彼は給料を差し押さえられ、恋人には人前で別れを告げられ、プロジェクトマネージャーの洲崎海に屈辱を与えられ、嫌がらせを受けたが、それでも黙って最低限のルールを守り、独学で工学知識を学んでいた。
リバーベイ・センターの工事現場で突然崩落の危険が発生し、瀬名研は確かな専門的判断力で冷静に避難を指揮し、危険な場所に飛び込んで人命救助を行った。その能力は、その場にいたエンジニアの林知夏を感心させ、また、現場を極秘に視察していたグループ会長の陸奥辰徳に、彼が身につけていた古い玉のペンダントを気づかせた。
同時に、偽の後継者である陸奥景明は自らの身元の危機を察知し、密かに洲崎海に証拠を隠滅させ、事故の責任者として瀬名研に濡れ衣を着せるよう指示した。身元の回復、過去の事件の再調査、そして建設業界の正義をめぐる戦いが、こうして幕を開ける。