高橋秋子は長年、家の老父を献身的に介護してきたが、遺産分与では古い屋敷の豆腐工房と先祖代々の品が入った一つの箱しか得られなかった。彼女はその中から先祖伝来の豆腐作りの古法を見つけ出し、天然の伝統製法を守りながら心を込めて経営する。その本場の味わいは近所の人々に認められ、工房は県の無形文化財モデル拠点に指定される。その後、地元の文化観光道路計画が実現し、豆腐工房は新たな発展の機会を迎える。これまで家業をうまく切り盛りできず生活に困っていた兄や弟妹に対し、秋子は家族への情を胸に、工房での仕事を提供。皆で共に真面目に働き、伝統的な豆腐製品の技術を継承しながら、穏やかな日々を送っていく。