女尊男卑の架空王朝、大靖王朝。朝廷は罪臣の男性家族を辺境に送り、女性将軍の婿選びの対象とした。終末世界からの金属操作の異能を持つ九条静真は、罪を犯した太傅の息子に魂が乗り移り、病弱を装って身を守っていた。婿選びの儀の場で、かつての許嫁であった西園寺麗華に婚約書を破り捨てられ公然と侮辱される。九条静真は自ら名乗り出て、辺境を守り、傷痍軍人部隊を養う孤独な司令官、神崎紅葉に婿入りすることを申し出た。結婚後、西園寺麗華は側夫の林雅也と結託して何度も嫌がらせをするが、九条静真は密かに異能を使い危機を乗り越えていく。廃鉄を精錬して借金を返し、黒風嶺で凶獣を討ち、祝宴のために天蚕金糸の婚礼衣装を織り上げ、家が崩れる際には鉄の盾で人々を守った。北狄の三十万の大軍が城を包囲した際、彼は全ての異能を解放して敵軍を撃退し、「鎮国神将」の称号を授かる。そして神崎紅葉と共に辺境を守ることになる。