物語の主人公は、かつて卑しい身分の楽妓であった羅双双(十二娘)。昭北侯・戚棐に政治の駒として利用され、長男の戚照を産むも、正妻である寧安県主の罠にはまり、真冬に屋敷を追い出されてしまう。瀕死のところを兵士の趙重に救われ、彼の病弱な継子・文栄と共に三人家族となり、貧しいながらも心温まる日々を送る。しかし、燃灯祭でのいざこざがきっかけで、羅双双は戚棐親子と再会する。実の母を恥と見なす戚照だが、病に伏せるとその唯一の温もりを求め、権勢を誇った戚棐もまた、政争の中で次第に没落していく。権力闘争や斉王からの誘惑といった激動の中、羅双双は初心を貫き、再び駒となることを拒む。やがて権力は崩壊し、戚棐は法に裁かれ、県主は悲惨な死を遂げる。羅双双は趙重に守られ、帝都の喧騒から離れる。数年後、継子の文栄は科挙に連続首席合格し、遠く江南の廃墟では、かつて傲慢だった実子・戚照が、孤独と悔恨の中で幼い頃の子守唄を聴きながら、その生涯を終えるのであった。