伊藤蓮は、親友の桜井蘭の夫である高橋健と家政婦の渡辺芳江が車内で浮気しているのを目撃するが、それを暴こうとした際に健に車で撥ねられ死んでしまう。しかし運命は彼女に転生する機会を与えた。今度の彼女は衝動的になることなく、裏切り者たちの正体を暴くために密かに計画を立てる。だが、蘭は完全な「恋愛脳」で、夫と家政婦を信じきっていた。蓮が次々と提示する証拠――車窓越しの親密な様子、トランクに隠れる人、車内に残されたスマホ、首筋のキスマーク――を前にしても、蘭はクズ男と家政婦の言い訳を信じ続け、ついには蓮と絶交してしまう。空港の清掃員と警備員が監視カメラという動かぬ証拠を突きつけるまで、蘭は自分が一番愚かだったことに気づかなかった。真相が明らかになり、クズ男はギャンブルで家財を失い、家政婦は数千万円相当の宝石を盗み売っていたことが発覚し、二人は刑務所行きとなる。そして蓮は、和解を懇願する蘭に対し、冷静に背を向ける――大人は自分の選択に責任を負わなければならないのだ。