彼女は4年かけて潰れかけの自動車整備工場を百万ドルのビジネスに育て上げたが、その見返りは、姑に召使いのように扱われ、夫に浮気相手を家に連れ込まれて離婚を迫られることだった。桜井詩織は泣きも騒ぎもせず、ただ一言「私が出て行ってもいい。でも、義妹は私と一緒に行く」と言った。家族に捨てられた二人の女性は、郊外の寂れた工場を借り、ゼロから自動車整備工場を立ち上げる。後ろ盾も資金もなく、あるのは技術と負けん気だけ。元夫の工場が日に日に衰退していく一方で、彼女のビジネスはどんどん大きくなり、ついには全国自動車整備技能競技大会にまで勝ち進んだ。あの家を出て、彼女は初めて本当の自分を生きるようになった。