結婚記念日当日、産科医の恩田紬は、特別な妊婦を診察することになる。それは夫の忘れられない人、松本瑠璃だった。そして彼女の検診に付き添っていたのは、紬の夫である江崎海斗だった。その日、紬は二つの決断を下す。一つは離婚、もう一つは自身が妊娠していた子供の人工妊娠中絶。彼女は冷静に離婚と中絶手術を済ませ、海斗が何も知らないうちに静かに彼の元を去った。海斗は紬が去ったことを知り、彼女が妊娠し中絶したという真実を知った時、ようやく自身の本当の気持ちに気づく。しかし、その時すでに紬は新しい人生を歩み始めており、最終的に彼は紬が新たな幸せへと向かうのを見つめることしかできなかった。