前世、須藤薫は篠原啓元と三年間、名ばかりの夫婦であった。結城潤が不治の病を患った後、彼は薫に正妻の座を譲るよう要求する。薫は情にほだされ同意したが、余命半年とされた結城のお嬢様の病は完治し、更には彼のために二男一女をもうけた。しかし薫は奥屋敷に閉じ込められ、助けを求めるすべもなく死ぬという結末を迎える。今世に生まれ変わった彼女は先手を打ち、自ら離縁状を手に入れ、廃太子のもとへ嫁ぐ。しかし、彼女が王府に嫁ぐと、短命と噂された廃太子は病状が日に日に好転するだけでなく、皇太子の位にも返り咲く。そして彼女を至宝のように扱い、東宮で誰よりも寵愛するのだった。