11年前、若き料理人・瀬戸悠は、家伝のレシピを手にグルメストリートの物産展に参加したが、同門の渡辺健に盗作だと濡れ衣を着せられ、レシピを奪われ人生のどん底に突き落とされた。11年後、瀬戸は工事現場の傍らでスープの屋台を出し、毎日渡辺からの屈辱に耐えていた。そんな彼のもとに、一通の弁護士からの手紙が届く。それは、父が遺した1億8000万元もの匿名信託資産に関するものだった。瀬戸は表情を変えることなくその資産を受け継ぎ、「アビスキャピタル」を隠れ蓑に、ストリートの主要な店舗を密かに買い占めていく。さらに、渡辺を罠にかけ、融資を受けて事業を拡大させ、その帳簿と食材偽装の闇を暴き出す。「炎の鍋」は食品安全問題で営業停止となり、渡辺はかつて瀬戸に投げつけた小銭をひざまずいて返すのだった。最終的に、瀬戸はプライベートダイニング「隠悦」でレシピの原本を公にし、著作権登録を完了させ、自分自身のすべてを取り戻す。