西園寺家の孤児、氷室雪乃は、正妻の娘である妹の身代わりとして、病弱で知られる第六皇子・神崎無憂に嫁ぐことを強いられる。人々は彼を「薬漬け」と呼ぶが、その正体が隠れた組織「幽冥閣」の閣主であり、秘宝と血海のごとき深い恨みを背負っていることは誰も知らない。互いに探り合い、牽制し合う関係から始まった二人は、やがて手を取り合って宮廷に渦巻く陰謀を次々と暴き、邪悪な皇太子を失脚させ、積年の未解決事件を解明していく。辺境での戦いや宮中での権力闘争を経て、ついに偽りの仮面を脱ぎ捨て、共に天下を治め、万里の平和を守るのだった。